サポートハウスとびらのビジョンを紹介します

私共サポートハウスとびらは、今からおよそ1年半前、活動を開始するにあたって、以下の理念を掲げることになりました。
そして、活動を進める中で、活動や私たちの考え方をさらに広げ、関心を持っていただく方を増やしながら、活動への参加者・賛同者が増えていくことを考えるようになりました。そこで、サポートハウスとびらのビジョンがある方が、私たちが目指しているものを伝え、どんな想いをもって活動しようとしているかお伝えしやすいのではないかと考え、サポートハウスとびらのビジョンを決めるに至りました。
今回は、そのビジョンを紹介します。



【サポートハウスとびらのビジョン】

『よりよい関係性からお互いを尊重し、つながりや対話を通じて人生観を広げる活動を創り出す。~ここから、相互扶助と地域に根差した共生社会が生まれる~』

●リカバリーする可能性を信じ、自然なつながりと対話からお互いに学び、変化し、成長し、サポートし合う関係性の構築を実現する。
○夢を持ち続けながら、人間として成長し続けられることが大切だと考えています。
 様々な人との関係性の中で、その人の善いところも学べます。また、自分のできないことも学ぶことができます。関係性は、自分が成長するための気づきを得るきっかけを与えてくれます。そのためには、先ずは人と対等に話すことが大切です。さらには、相手の言った言葉と自分が思ったこと、感じたことの違いに気づくこと、気づける余裕があることも大切です。お互いにサポートし合いながら、お互いが成長できる関係性をつくっていきたいです。
○リカバリーはいつでもどこでもだれにでもあり得るものだと信じ、伝えていきたいです。
 自分自身にとってのリカバリーとは、人に決められるものではなく自分が感じ決めるものです。上手くいかないことや嫌なことが多くて、苦しみ、絶望を感じることもあります。自分が望んでいることとは真逆の経験をして、それがどうにもならないと考えるから、人は絶望を感じます。私たち自身もそういうことが沢山ありました。そんな時でも、色々な人に支えられて、その人たちから学んで、たくさんの経験をして、成長を重ねられています。それが大事なのだと思います。今はまだリカバリーの途中にいても、自分自身や周囲の人のリカバリーを信じて、一緒に歩んでいきたいと思います。

●想いを聞き、声に出して伝えることで、お互いを尊重し合い、共生社会と相互扶助を推進する社会を実現する。
○いろいろな人の考え方や生き方を尊重し合い、自分に何ができるか考え実行していくことが大事であると考えています。
 人は誰でも様々な背景や考え方、生き方、文化を持っています。相手の生き方や人生を尊重しつつ対話をしていくことが大事だと考えています。また、声を上げてくれた方の想いに耳を傾け、経験や知識をもとにお互いに今自分にできることを実践する場を広げていきたいです。
○一人の人としてお互いに支え合い、共に生きる社会を創っていきたいと考えています。
 人は、人を支え、人に支えられ、経験を積み重ねながら生きています。人と人との関係の輪が広がることで、人間味のある社会貢献ができると考えています。そして、小さな街中での取り組みが全国に広がっていくきっかけを作っていきたいです。

●個々の経験をもとに、セルフヘルプ活動や社会的活動を通じて感覚や感情を大切にすることによって、希望を持ち喜びを感じられる人間らしい生活を実現する。
○多くの人の経験や知識、想いで社会が成り立っていることを伝えて いきたいです。
 様々な想いを持っている人が集まり、お互いに経験を語り強みを活かして活動をすることは、私達だけでなく他の方にも喜びを感じてもらうことにつながっていきます。自分自身が知らないことを学び、知っていることや経験を伝え、それが相互作用となりよりよいものを創り出していくことができると信じています。
○無農薬栽培などの野菜は、減断薬における離脱時期にも体に優しいものであると考えています。
 農作業で自然を感じ、無農薬栽培の野菜の味を感じ、人間がもっている五感を意識できることは、減断薬における離脱時期にも癒しになることを広く伝えて知ってもらいたいと思います。また、お薬を減らす中で起こり得る離脱時期には、予想できない反応が起こることもあり、できるだけ体に優しい食事を心がけること、つらい離脱時期に話ができる場所や農作業・休息ができるシステムがあることが大事だと思います。そして、5年後には近県の人まで活動を広げ、500人を超える方に賛同していただき、協力関係になれるようにしたいです。

●農作業を通じてつながりと実践を大切にすることによって、自然や人間の力を知り、率直な対話が生まれる活動を実現する。
○自然に触れ癒されていくことを伝えていきたいです。
 子供のころにはよく触れていた土や草、自然に触れることによって、感覚を意識し、癒されていくことができます。想いを伝え、あたたかみのある活動のために人を集め、農作物の生産から加工、販売まで幅を拡げることで多くの方が一緒に取り組める活動を創っていきます。豊富な作業種目があることで強みを生かし、新たな経験ができるイベントを企画していきます。5年後には野菜や加工品を届ける場所が50を超え、120人以上の方と一緒に活動できることを目指します。
○自然の中では、立場や組織を超えて素直な気持ちで対話ができることを伝えていきたいです。
 人は、自らが気が付くことで変化するきっかけを得ていくものです。一緒に取り組むことで仲間という意識が生まれ、共に取り組むことで自然と対話が生まれていきます。自然の力は人間の力の及ばないところにありますが、自然に触れ、人に触れる中で、先輩や実践から学び、それがつながり広がっていくことが大切であると考えています。

今年に入り、新型コロナウイルスという未知の感染症が流行していることにより、世の中は一変しました。これまでできていたことができなくなり、計画したことが計画通りにできなくなりました。緊急事態宣言は解除されましたが、安心安全な生活ができるようになるまでもうしばらく時間がかかりそうです。そんな誰も予想しなかった事態となり、サポートハウスとびらメンバーは、「自分に何ができるのか」を改めて考えています。
こんなときだからこそ、本当に必要なものは何なのかを考えた時、真っ先にサポートハウスとびらのビジョンが頭に浮かびました。ぜひ多くの方にこの想いを知っていただけたらと思い、ブログで紹介させていただきました。
長文になりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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